あなたとわたしの診察室~医大生と看護学生~



今年の春、私はある大学の看護学科に入学しました!!


私が通うキャンパスは医学部と看護学科があって、医療について専門的に勉強できるんだよね~。





そして今は5月。

ちょうど、学校に慣れてきた頃。






「瑞希~!おはよ~!」

「千夏!おはよ!」


大学で出来た友達の千夏。

顔がちっちゃくて、髪が長くて色白で、一言で言えばお嬢様。

外見はね…



「まじでうちのオヤジうるさいんだけど!!勉強しろってさぁ!!してるっつーの!!」



千夏の性格は、お嬢様とは正反対な感じ。

でもそのギャップが面白いんだよね!!

千夏とは親友って言っていいほど仲がいいんだぁ~






「瑞希、課題してきた?」

「してない~。千夏は?」

「あたしも~。どうする?」

「授業さぼろ!」



今日提出の課題をしてない私たちは、図書館へ向かった。

今日提出しなくても、明日提出しなきゃいけないんだもん!!





「結局やんなきゃいけないのね…めんどくさ…」


そう言いながらも、千夏はサクサクやっちゃうんだよ。

うん。千夏って実は頭良いの!







課題を始めて1時間。

私はまだかかりそう…

そして千夏は…



「終わったぁ!!」

「千夏ぅ…助けてぇ~」

「瑞希、がんばっ!!!」



…ということで、結局手伝ってもらえませんでしたぁ!!

千夏寝ちゃったし…

くそぅ…




そう思った時。







「隣、いい?」










「あ…、どうぞ。」

「ありがとう。」





私は知らない人に声をかけられました。

知らない人って言っても、たぶん看護学科か医学部の人だけど。



はっきり言って、イケメン。

いや、はっきり言わなくてもイケメンだよ。








「…んん。…おはよ。」


イケメンさんが来て10分。

寝ていた千夏が起きた。





「あ、啓太さん。そこで何してるんですか?」

「何って、勉強だよ千夏ちゃん。」





え?千夏、知り合い!?



「じゃあ、俺行くね。」


そう言ってイケメンさんは行ってしまわれました…



「ちょ!!千夏!!今のイケメンさん知り合い!?」

「知り合いかな~。大学病院の院長の息子だよ。」

「まじでぇ!?」



そんなすごい人が私の隣りに来たなんて…!!



「もしかして瑞希、ホレたぁ!?啓太さん優しいしかっこいいもんね~」