「1年もよく続いたね」
「正確には、明日で1年だけどね。」
この1年、辛い思いもたくさんしたけど私の今までのどの1年より輝いてた。
誕生日も記念日もクリスマスも大晦日も正月もバレンタインも、どの行事も祐輔と一緒だった。
その時だけは、祐輔は私だけを見てくれていた…他の女の子はいなかった。
私と祐輔だけ、二人でいる時間がどれだけ幸せで大切なんだって改めて思ってた。
だから私はここまでこれたの。
祐輔と別れずに、がんばれたの。
「笑美、喉かわいたからさ自販機行ってもいい?」
「うん、行こう。」
もう祐輔は、いいや。私が頑張ればいいんだもんね。
「桜、バナナオレあるかなあ?」
「またバナナオレ?あれ美味しい?」
「えー、超美味しいよ。桜が飲んでるアセロラミックスより数倍」
「アセロラミックス美味しいってば」
やっぱり桜といるのが、楽しいや。