「で、また別れなかったの?」
「……ん。」
親友の桜は、呆れながらお弁当の卵焼きを自分の口の中にいれた。
「祐輔の野郎、ふざけやがって。だけど笑美も笑美だよ。辛いなら早く別れろって言ってんのに」
そう、私の彼氏の二ノ宮祐輔は…かなりの女の子好き。
いつも綺麗で可愛い女の子と一緒にいるのを目撃してしまう。
そのたびに私は、辛くて悲しくて…不機嫌になってしまう。
だから、何度も何度も…祐輔に別れを言おうって思ってるのに、祐輔は私を逃がしてくれない。
だけど祐輔だけのせいじゃないんだ。
私が結局、祐輔のことが大好きだから…その時に離れられないって思ってしまうんだ。