3時間歌い、みんなとばいばいをして家までの帰り道。





やっぱり頭の中には祐輔。





どうしてかなぁ、別れを選んだのは私。





結局、祐輔は何も言わなかった。




今まで何度別れようって言っても聞いてくれなかったのに…





今日は何も言わなかった。





やっぱり、その程度の存在だった。





泣いて、わがまま言ってしまう私は、きっとめんどくさいから





祐輔は、もういいやって思ってしまったんだよね。





そんなことを考えながら、家の前まで行くと人影が見えた





「誰?お兄ちゃん?」




お兄ちゃん、今日バンドの練習で遅くなるって言ってたし…





だけど、お兄ちゃんじゃなかった。





家の前にいたのは……




「…祐輔…!」