「すいませんでした!!!!」


打ち合わせに遅刻はしなかったものの…



自分のやった事として許せない今回の事……――



「そんなに謝らなくていいよ!!遅刻はしてないんだから!!な???」



監督は“お腹痛かった”と思っている。



本当は違う理由だからな…



嘘をついた後ろめたさがあたしを襲う……――



あたしはどうする事も出来ずにただ下を向いていた。



すると…



「凛!!!!!!」



そういう声が…



その声を聞いて顔を上げると……


絢斗とばっちり目があった。



そんな絢斗の瞳をとっさにそらしちゃった…



「凛!!!!!」



そう呼ばれてる事も分からずにあたしは下を向いてしまったんだ…