だからそんな事…あるはずない…


コンコン


「失礼します」


亜沙美さんを先頭に社長室に入った。



「あぁ…来てくれたのね…座って」



そこにいたのはいつもの社長ではなくて…



寂しそうな顔をしていた社長がいた。



その顔を見た瞬間…嫌な予感がした。



怒られるだけで済む話じゃないって思ったんだ…



「今日なぜここに呼び出したかは分かってるよね」



社長はいつもの余談はなく…黙々と話を進める。



「分かってます…」



あたしは下を向きながら言った。


何言われるかだいたい分かるからね…



「今…凛は人気NO1とも言われてる女優なの…ここで人気を落としたら今までの努力がなくなるよ…人気を上げるのは難しいけど、人気が下がる事は簡単なの。」



確かにそうだよね…



3年ぐらいかけてこの座をとれた所なのに…