そんな時だった…



トントン



不意に肩を叩かれたので、見てみると…



「あぁ絢斗か!!!」



それは絢斗だったー



けれど、あたしは平然を装っているが…



心臓はバクバクしていた。



こんなに絢斗と近距離になったのは、雑誌企画でデートしたあの日以来…



今は絢斗があたしの肩に手をのせている状態だ。



「ちょっと来て」



「ちょ…ちょっと!!!」



何を思ったかは分からないが、絢斗はそのままあたしの手を掴み、どこかへ向かう。



きっと絢斗の楽屋へ向かおうとしていると思う…