「私、演技が上手でしょ?」

莉子ちゃんがにっこりと笑った

え?

今のってわざとだったの?

「あー、僕のまわりってもしかして敵だらけですか?」

「あら、今頃気づいたの?」

莉子ちゃんが楽しそうに笑う

まるで勇人さんみたいに

目元が勇人さんによく似ている

「まあ、愛に障害があるほうが燃えますから」

「そのまま燃えて灰になることを祈っているます」

「ひどっ…クラスメートの愛を応援しようとか思おうよ」

「全く思いませんね
むしろ痛い思いをしているほうが、見ていて楽しいです」

やっぱり…変だよ

莉子ちゃんと話すをするときの藤城君の様子

どうしてだろう?

藤城君の目が、冷たい

憎しみのある目をしているよ