「あ、克波さんだ
お久しぶりです」

私は、生徒会室に入ってきた克波さんに挨拶をした

克波さんは、じっと私を見てから小さく頷いた

「莉子ちゃんか」

克波さんがほほ笑む

「何で、紫桜学院の制服を着てるの?
確か、女子高じゃなかった?」

私の向かい側にある椅子に座った克波さんが、不思議そうにつぶやいた

「女子校はもう飽きました
高校は共学がいいですわ」

「…そっか、んじゃ、生徒会に入る?」

克波さんが笑顔で誘ってくれる

生徒会かあ

面白そう

兄様も確か生徒会長だったよね?