「僕はどんな人生になっても生きていたいと思うよ
地面を這いずりまわっても、苦い体験をしても…僕は『生』を感じていたい
死にたくなんかない
自らの生命に終止符を打ちたくないんだ
理沙は、絶望を知らないから・・・きっと辛かったんだね」

僕は幼いころに一度、味わってるから

愛に狂った父を見て、僕はもう死ぬと思ったよ

兄さんに助けられた

兄さんはあのときから強かったよね

精神的にさ

僕は、理沙みたいに死を考えてた

でも兄さんは、生きることしか考えてなかった

僕と母さんと一緒に、生き抜くことしか頭に入れてなかった

諦めるとか

父に降伏するとか

そんな弱気な考えなんてなかったんだ

僕もそういう人間になりたい

そういう人間になる

前だけを見つめて生きていける人になるんだ