今日は終業式だった

天気は晴れ

じっとしていても、じわじわと汗が染み出てくるくらい暑い日だ

空はスカイブルーが広がっている

青い空には、白い雲が遠慮がちに浮いていた

「理沙が死んだ日は、大雨だったよね」

僕は、お墓の前にしゃがんで微笑んだ

この下に、理沙の骨が埋まっている

葬式の参列者なんか、いなくて・・・

理沙の親戚と、僕だけで埋葬した

家族で心中した日も、葬式の日も大雨だったのを今もはっきりと覚えているよ

身体が濡れて、芯まで冷えて…ショックと悲しみと憎しみで、それから1週間近く寝込んだんだ

苦しい毎日だったのに…今は、すっかり理沙がいなくても僕は立って歩いてる

笑顔で笑えてる