「僕はかなり傷ついた
心も体も…武術をたしなんでいない男に、力であっさりと負けた
すごく悔しかった
今までは、悔しい思いをしても、一人で耐え忍んでいけた
なのに、莉子を見たら…すっごい抱きたいって思った
莉子を抱いて、イライラした気持ちを解消したいって
そう思う自分に、腹が立ったんだ
あのまま、莉子と一緒にいたら…莉子の寝室で間違いなく押し倒していたよ」

藤城君が、ちゅっと軽いキスをした

「だから…もう我慢できないんだ
僕の気持ち、わかってよ」

にやっと藤城君が口を緩めると、藤城君の手が動いた

え?

ちょ…本当に?

外で?

嫌だよ

外は……