夕食が出来上がると、勇人さんのお父さんもダイニングにやってきた

「莉子は?」

勇人さんが、椅子に座っているお父さんに声をかけた

「放っておけ
腹が空けば、部屋から出てくるだろ」

「残念だが、腹が空くのを待っていたら明日の朝になる」

「はい?」

箸を持ったお父さんは首をかしげた

「コンビニで、大量に菓子を買いこんでいた」

「何?」

お父さんの片眉がぐいっと持ちあがった

「おい……なんで、父上が夕食を食ってるんだよ」

「私も食べる」

お父さんの言葉を聞いた勇人さんの目が細くなった