「うんうん、顔はいいね
君の名は?」

僕は肩をバシバシと知らない女性に叩かれた

なに?

この人は一体……

なんで小山内先輩の家に、人がたくさんいるんだ?

「莉子…これは?」

「桃香と兄様のパーティ」

「え?」

「初エッチ記念!…て感じかな?」

「はあ…」

桃香先輩、小山内先輩に抱かれたんだ

「…で、君の名前」

「あ…僕は藤城 竜之介と…」

「げ…藤城ってあの藤城?」

「『あの藤城』って?」

僕は、まだ肩をバシバシと叩いている女性の顔を見る

「だから…藤城 竜也よ」

「ああ、僕の兄です」

女性が僕から離れると、居間のソファに座った

「貴美恵さんよ
テツさんの彼女
テツさんは、キッチンでワインを持ってる人」

莉子が説明をしてくれる

貴美恵さんって、兄さんの名前を聞くなりすごく嫌そうな顔をしてたけど…

何かあったのかな?

兄さんは、敵をつくるか…

下部を作るか…って感じの性格だからなあ…嫌われてるのかも