「きっかり30分だけだよ?
過ぎたら、俺が部屋に行く…いいね?」

「ええ、わかってます」

俺は藤城さんの顔を見てから、腕時計で時間を確認した

車から降りる

視界に入ったぼろいアパートの2階を見つめた

あそこに桃香の父親がいる

「さあ、ラストバトルと行こうか?」

俺は小さい声で呟くと、藤城さんの車のドアを閉めた

次は負けない

絶対に勝つ

腐った考えを改めさせてやるよ

牢獄の中で、な