「莉子ちゃんって、彼氏ができたの?」

貴美恵さんが私に近づいてくると、きらきらした眼差しで質問してきた

「え?」

「首よ、首!
いろっぽいマークがあるじゃなあい」

貴美恵さんが私の首に触れた

「あ…はい」

「じゃ、勇人と莉子ちゃんのパーティってわけね!
テツ、もっとビールとワインの注文よろしくね」

貴美恵さんが、シェフと一緒にキッチンに立っているテツ兄に声をかける

「どんな人?
格好いいの?」

貴美恵さんがにこにこしている

「格好良いけど、格好悪いです」

「え?」

貴美恵さんが首をかしげた

「すごくエッチが上手かも」

私は小声で呟いた