『これから克波君と小花ちゃんと、莉子ちゃんが来て…盛大なパーティだって
貴美恵がシェフを呼んだからさ
しばらくは主役たちがいなくても、平気だから』

テツさんの足音が遠くなっていくのがわかった

え?

主役たちって、何?

盛大なパーティって?

何のこと?

あたしは、ベッドにドンっと座った勇人さんの背中を見つめた

「あいつらめ!
ふざけたことをして」

勇人さんの不機嫌な声が聞こえてくる

「あの……」

「もう1回も、2回もできねえだろうが」

「え?」

「あ? 何でもねえよ」