「勇人のお父さんとか…お母さんとか?」

貴美恵さんはにぃっと意味ありげな笑みを浮かべた

「貴美恵、このデジカメ、俺に渡せ!」

勇人さんがベッドから出ると、貴美恵さんのほうへと走った

え?

勇人さん…裸だよ!

あたしの頬は一気に熱くなった

布団で、あたしは顔を隠した

隠しながらも、ちらちらと勇人さんの姿を追いかけた

「きゃあっ! 勇人ったらすっぽんぽんよぉ!
すけべぇ…私も襲う気ねぇ」

貴美恵さんが楽しそうな声をあげて居間のほうへ逃げていく