ええ?

何を…するの?

クラス中に男子と女子の叫び声が聞こえた

男子は驚きと、ひやかしの声

女子は悲鳴だ

『莉子、そんな顔をしないで
僕は平気だよ』

藤城君が小さな声で囁いた

「ちょ…藤城!」

先生も慌てて、机の間を抜けて藤城君の肩を掴んだ

「エネルギーチャージ完了!」

藤城君が満足そうにほほ笑んだ

私の頭が真っ白になった

目を大きく開ける

その視界の中には、藤城君と先生がいた

「小山内さん、大丈夫か?」

先生が心配そうに覗き込んでくる

「あ…いやっ…大嫌いっ!」

私は藤城君の頬を叩くと、教室を飛び出していった

どうしてこんなことするの?

教室で

クラスメートの前でキスをするなんて…!