「ああ…あまりのショックに動く気すら起きませーん」

藤城君が床に座ったまま、先生に言う

先生は声をあげて笑うと、出席簿を閉じた

「なら、そこで一日授業を受けるといい」

「えー…そんな冷たいことを
あ…そうだっ」

藤城君は立ち上がると、すたすたと歩き出した

「なんだ、歩けるじゃん」

クラスメートに突っ込まれながら、藤城君が私の前で足を止めた

え?

「むふふ」

藤城君がにやりと微笑むと、椅子に座っている私の頬をさわってキスをした