どうして、藤城君はそういうことができるの?

まるで自分を馬鹿にするみたいな行為が…

私にはできないよ

私は下を向いた

笑いのおきている教室内で一人、唇を噛んで藤城君を笑うクラスメートから耳をふさいだ

それでも声は聞こえてくる

お願いだから、藤城君を笑わないで

本当の藤城君は違う

こんなんじゃない

もっと格好良くて、優しくて…馬鹿なことをするような人じゃないわ

「もういいから、席につけ!」

「はあい」