逃げ出そうとするあたしの両手首を勇人さんが掴んだ

腹ばいになっているあたしの上に勇人さんが乗りかかるなり、熱い体温が伝わってきた

「学校…」

呪文のようにつぶやくあたしに、勇人さんの吐息が耳に入った

「んっ…くすっぐたい」

「ふうん、ここ弱い?」

「弱くない!」

そりゃ、勇人さんに抱かれたいとは思うけど…

う~ん、抱かれたい

けど…どうしたらいいかわからない

だって

あんな鍛えられた体を見せられたら、ドキってして…

何がなんだか

わからなくて・・・

勇人さんが格好良すぎて、あたしの体が熱くて


どうしていいかわからない

「学校は休め
一日くらい勉強しなくても平気だろ」

「へ…平気じゃないのは、勇人さんだって知ってるでしょ?
あたしの成績は…」

普通の勉強してたって、成績は中の下なんだから・・・!

「今の俺も平気じゃないんだ
それに勉強なら、俺が教えてやるよ
だから・・・今は、俺の好きにさせろ」

勇人さんがあたしのうなじにキスを落とした

身体がぞくっとする

勝手に力が抜けて、あたしの全身はベッドに埋もれていった