「勇人さん、あたし…」

「桃香…今日は学校はずる休みしろよ?」

「え?」

「ここまで来て、『あ、学校に行かなくちゃ』はナシ…な」

勇人さんはそう言うと、Tシャツを脱ぎ捨てた

さっきまで着ていたシャツが、ひらりと床に落ちていく

え?

鍛え抜かれた上半身が、あたしの視界に入る

…というか、勇人さんの上半身しか目に入らない

「でも…学校…には…」

「ん?」

勇人さんが眼鏡を外して、棚の上に置くとあたしの上に跨った

「え? だから・・・学校は…」

「離さないって言ったばっかだろ」

「いや…でも…ほら、学校だし」

あたしは勇人さんの下から抜け出そうと、腹ばいになり、ほふく前進を試みた