「もう…駄目だからな
俺から逃げたくても…逃がせない
俺が、桃香を離さない」

勇人さんが唇を少しだけ離すと、口を開いた

あたしはコクンと頷く

あたしよりも、勇人さんが嫌になるかもしれないのに…

勇人さんがあたしの身体を抱いたまま、動きだした

あたしは足が縺れて、倒れそうになった

「…あっ」

二人ともベッドに倒れ込んだ

綺麗に整えられたベッドに全身をぶつけると、あたしは目を開けた