「今日も、莉子を家に送り届けてきたの?」

「まあ、そうですけど」

アナタに、関係ないでしょうが…

「どう? 抱きごこちは?」

「どうして貴方に言わなくちゃいけないのか…僕にはわからない」

僕はレミの横を通り過ぎようとする

が、彼女に手首をつかまれた

女子とは思えない握力だ

僕でもちょっと痛い

「なんですか?」

「あの子、気持ち良かったでしょ?
私たちが教えてあげたのよ」

ふっと僕の耳に息をかけてくる

気持ち悪い湿った息だ

「だから?
莉子がどこで勉強したか…過去の話なんて僕には関係ない」