「藤城君は今から帰ると、何時に家に着くの?」

「10時半くらいかな?
家の人たちと話したりして部屋で落ち着けるのが11時半かな
どうして?」

「え?
あ、うん…メールしたいなぁって」

迷惑かな?

家に帰ってまで連絡を取り合うなんて、嫌がられるだろうか?

「じゃ、帰ったら僕からメールする
寝てたら、無理に返信しなくていいから」

寝てても、起きるよ

だって藤城君とメールがしたいから

どうしてかな?

もっと藤城君と話がしたいって思うのは…

変なのかな?

「ほら、家までもう少しだから、頑張って!」

私はエレベーターを降りると、兄様の家のドアを見つめて歩いた