あたしから聞いてもいいのかな?

迷惑…かけてる、よね…

なんか

勇人さんの顔、すごく疲れているみたい

パパから、連絡があったのかな?

あたしに何かできることはない?

勇人さんを手伝えることはないかな?

微力だけど、勇人さんを支えたい

「何を考えているか、知らないが…
桃香の父親からは何の連絡もなかったぞ
無駄に考えることってのは…藤城のことだ」

キッチンとソファの間で、足を止めていたあたしに向かって勇人さんが声をかけてきた

「本当に?
連絡…なかったんですか?」

「ああ、今日はな」

「…そうですか」

今日はこなくても…明日はあるかもしれない

『金のなる木』って言ってた

あたしは勇人さんに何ができるだろう…