「それって…莉子の中学時代の話ですか?」

「知ってるのか?」

「まあ、会いましたから
いいですよ
解決しましょ
言われなくても、処理するつもりでしたから」

「簡単にはいかないぞ?」

「僕を誰だと思ってるんですか?
藤城竜之介ですよ
小山内先輩みたいに強い権力はありませんが、喧嘩では絶対に負けませんから」

俺は藤城の気が緩んだところで、拳をつくって藤城の頬を殴った

「ちょ……」

鈍い音がした

俺の指に痛みが走る

「なにするんですか!」

「俺の許可なく莉子を抱いた礼をした」

俺はにっこりと笑う

やっと殴れた

すっきりしたぞ