「髪を切って、心新たに…って気持ちは理解した
…が、莉子との交際は許してねえ」

「ええ?」

藤城が目を丸くして驚いた声をあげるが、すぐにほほ笑んだ

「わかってますよ
すぐに信じてもらえるわけないってくらい…でも何年も莉子と付き合っていれば、小山内先輩も僕が良い男だって理解できるだろうしぃ…」

「んなに、お前に付き合う時間なんてやらねえよ
すぐに別れるように仕組んでやる」

「ふっ…ですよねえ」

藤城が明るい声を出した

「お前に一つ情報をやろう
莉子の抱えている悩みを解決できたら、高校生活中の交際なら許してやっていい」

俺の言葉に、藤城が口を緩めた