「桃香の母は、自殺だと聞いているが」

「ああ…どうでしょう？
小山内君との生活が良くなった桃香が、母を殺したと思っているんですよねえ
桃香は意地汚い女ですから」

「自分の娘だろ？」

「確かに
私の娘ですが…だから何です？
遺伝子を引き継いだだけのこと
私にとっては、邪魔な存在でしかない」

なんて…ヤツだ

最低な人間だな

娘をそんな風にしか見れないなんて

桃香が一切父の話をしないわけだ


「一真さんは面白い人だ」

俺は一真の横顔を見て、笑顔を見せた

最低すぎて、呆れる気持ちも生まれねえよ

桃香が俺に言わないわけだよ

こんな親なら、親じゃねえよ

さっさと切り捨てて、新しい人生を踏み出したほうが桃香のためになる

「…で、俺はどうしたらいいんですか？」

なんて、な