えっと…えっと……
確か、ここら辺だったと思うんだけど
見覚えのある景色だし、間違ってはないと思うんだよね?
でも歩いて来たのは初めてだし
前は車だったから、鮮明な記憶がなくて
困ったな…
「あ、あの…!」
私は、たぶん駅に向かって歩いているであろう紫桜学院高等部の制服を着ている男の人に声をかけた
男の人は、聞こえていなかったのか
歩みを止める様子はない
「あのっ」
私はさらに大きな声を出して、制服のワイシャツを掴んだ
「何?」
男の人の冷たい目が、私に向いた
身長が高くて、色白で、綺麗な顔立ちをしている
髪も黒くて長い、赤いリボンがまるで女の子ようだ
「紫桜学院の人ですよね?
私、そこに行きたいのです」
「…で?」
「行きたいんですけど……道がわからないので
学院まで連れて行って欲しいんです」
「は? 僕はこれから帰るところなんだけど」
「はい、教えてください」
私は頭をさげた
「だから、僕は帰るの!
なんでまた学校に戻らなくちゃいけないのかな?」
「こらから帰るってことは、とくにこの後、用事はないってことですよね?
だから教えて欲しいんです」
「はあ?」
男の人は、眉間に皺を寄せた
あれ?
違うのかしら?
ナニかへんなことを言ったかな?
確か、ここら辺だったと思うんだけど
見覚えのある景色だし、間違ってはないと思うんだよね?
でも歩いて来たのは初めてだし
前は車だったから、鮮明な記憶がなくて
困ったな…
「あ、あの…!」
私は、たぶん駅に向かって歩いているであろう紫桜学院高等部の制服を着ている男の人に声をかけた
男の人は、聞こえていなかったのか
歩みを止める様子はない
「あのっ」
私はさらに大きな声を出して、制服のワイシャツを掴んだ
「何?」
男の人の冷たい目が、私に向いた
身長が高くて、色白で、綺麗な顔立ちをしている
髪も黒くて長い、赤いリボンがまるで女の子ようだ
「紫桜学院の人ですよね?
私、そこに行きたいのです」
「…で?」
「行きたいんですけど……道がわからないので
学院まで連れて行って欲しいんです」
「は? 僕はこれから帰るところなんだけど」
「はい、教えてください」
私は頭をさげた
「だから、僕は帰るの!
なんでまた学校に戻らなくちゃいけないのかな?」
「こらから帰るってことは、とくにこの後、用事はないってことですよね?
だから教えて欲しいんです」
「はあ?」
男の人は、眉間に皺を寄せた
あれ?
違うのかしら?
ナニかへんなことを言ったかな?