その家はレンガ作りの家だった。 側壁にはツルの蔦がついていた。 「ビル、いますか?」 「ああ、ロストさん!いらっしゃい」 ロストが家のドアを開け中に入り、続いて私も中に入った。 「ぁ………」 「ん?ロストさん、この子は?」 「アリスですよ、ビル」 中で私を待ち受けていた人物…… それは、喋るトカゲでした。