あれからどれくらい歩いただろうか。 といっても景色はあまり変わっていない。 本当に服屋なんてあるのか、と疑いたくなる。 そうすると、いきなりロストから声がかかった。 「アリス、見えてきましたよ」 「え?」 ロストの視線を追うと、肉眼で見える距離に小さな家があった。