「アリス、貴女はねこの世界の住人なんです」 この世界の住人…… そうしたら私は、 「一人じゃ、ないの?」 「はい、貴女は一人じゃない、僕らがいます」 そっか…一人じゃないんだ… 一人じゃないことを知ると、何故か気持ちが楽になった。 「あ、そういえばまだ僕の名前言ってませんでした」 「ロスト=ホワイト、これが僕、白兎の名前です」