「キスしたら、うつるの?」



「さあ?あたしの場合はそうだったわ。でも、あのパパですもん、そんなラッキーは二度としないわよ?」



「そんな~」



キス以外何も思い浮かばないよ!



「フフ、可愛らしいですわね?」



変だ。この女の子……



「うっ……」



「セバスチャン?この方にお茶を」



了解と紙にセバスチャンは書いた。



こんな場所でお茶って……何考えてんの?



パラソルを車から取り出して、用意をしている。



「ほら、あなたもお茶を飲んで考えましょ?」



「あたし……」



パラソルの下で椅子に腰掛ける可愛い女の子。



「あたし、遠子よ」



「遠くのお子さんなんですか?」



バシッとうさぎの着ぐるみのセバスチャンに、ハンマーで殴られる。



痛いです!本気で!


「セバスチャン?やめなさい。きっと、冗談よ彼女の」



確かに冗談ですよ!本気で思わないし。


チラッと横を見れば、浩介は女とイチャイチャしている。



ヤケクソだ!