「あたしの家のセバスチャンよ?」



「し執事?」



あのうさぎが?見えないよ。



「アタっ……」



うさぎは、ハンマーであたしを殴った。おもちゃのハンマーで。



「意味分からない。このうさぎ」



「あなたが、悪いのよ?セバスチャン地獄耳だから」



地獄耳過ぎだから!だって、口に出してないのに!



「あたしモテるの飽きたのよ」



贅沢だな。小学生ぐらいだよね?大人っぽいけど……モテるの飽きたのなんて言ってみたいな!



「モテても意味はなかった。本当に好きな人には全く効果がなかったのよ」



女の子は、そう言って大きく溜め息を吐いた。



「でも、あたしに効果はない」



「え?」



もしかして……



「フフ、あなたの彼氏さんモテてるわね?」



浩介にその効果はうつった?



「ななおらないの!?」



「さぁ?あたしパパじゃないから、分からないわよ」



「そんなー」



浩介ってやたら、セクシーなのに!