できるだけあたしは、遠子パパを見ないように朝ご飯を食べる。



見たら、あたしも地下のワニ公園に入れられる。食べられる。食われる。



海のもずくになってしまう。



警察で取り調べを受ける人は、こんな気持ちなんだろうな。


あたし何もしてないのに。ただ、居候でただ、ただで食べてるだけなのに。



浩介に付いてきてしまったばかりに、地獄なんて見たくなかったよ。



なんで、遠子パパって白衣着てるんだろう?今……



朝ご飯食べてる途中に……



「次は、セバスチャン……は、遠子の面倒見てるしな。パスだな」



え!?そんなのありなの!?



「あの……あたしが、遠子……っ」



あたしの言葉を遮るようにして、セバスチャンが勢い良くハリセンであたしを殴りつける。



そーっとセバスチャンに視線をやると、何事もなかったかのように、遠子の側に居たのだ。



痛すぎだよ!うさぎのクセに……愛らしい着ぐるみなんて似合わないから!