｢今日は日曜日だろ？日曜日と言えば？はい浩介くん｣



白衣を着た遠子パパは、浩介を指差しながら言う。



｢昼寝……｣



｢はい、浩介くんは今日一日地下のワニ公園でお留守番だよ｣



｢は？｣



浩介が目を丸くする。当たり前だ。あたしでも、必ず目を丸くする。



｢浩介……頑張って｣


朝から、皆ぐったりしている。せっかくの遠子ママの朝ご飯も喉に通らない。



だけど、遠子一人だけ美味しそうに食べている。



遠子ママもだ。この二人は、必ず逃れられるすべを持っているからのんびりできるのだろう。



だけど、ある意味居候のあたしと浩介はムリだ。居候は、居候らしく、主の言うことには、絶対服従なのだ。



メイドになった気分かも、早く家に帰りたいな。遼くんとゲームしたいよ。リアルツンデレゲームってのしてみたいよ。


｢次は……｣



遠子パパは、キョロキョロ辺りを見渡す。



ターゲットを探してるんだろう。