「ちっ」



慎二と言う子は、あたしを見ると、舌打ちした。



「浩介、あたしの事舌打ちしたよ。あのオカマ」



「だな。でも、俺は、静奈のが好きだからな?」



なんて優しいの!浩介は!



思わず、浩介にしがみつく。



「っ……」



浩介珍しく赤くなってる。可愛い!



「そこの盛り魔!」



教壇に乗ったまま、慎二はあたしを指差す。



「な何?」



「メス見て発情するオス見たいなんですけど!何アンタ、もしかして、本当は男だろ?女の格好した悪魔だろ煮干しだろ?ふんどしだろ?」



絶対この子は、バカだ。絶対に、これで天才だったらあたしふんどし姿で、マラソンしてもOKだよ。


「浩介、この子アホだね?バカだよね?」



「ああ、俺も思う」



浩介も頷く程だもん。バカで決定だね……



「真闇ちゃん可愛い!」



「萌え~!」



有り得ない……このクラスの男子は……


なんであんなのに萌え~!なんて言うわけ?砂漠の中のオアシスが慎二とか言う子って事?