「それって……」



「エリートってのは、制服来て先生の顔色見て過ごす奴らで、バカってのは、平気で私服で来たり、殴ったりする奴らの事」



言われて見れば、制服を着ている人と居ない人がいる。



彼は、私服だった。あたし達も、初日だから制服はなく、私服で来ていた



前の学校のは、着てこなかったんだ。違う学校のだと浮いちゃうかなと思って…………



ただでさえ、女一人だから浮いちゃうから、制服だとかなり浮いちゃうって事だよね!?分かんないけど……



だから、あたし達は私服で来たのだ



浩介は、そんなあたしに合わせてくれたみたい。多分、私服のが楽だからってのもあるのかもしれないけど。



「んで、アンタらはバカ派?エリート派?どっち?」



彼は、浩介の顔を見てからあたしの顔を見る。



「さあな?俺は、どっちでも良いけど」



「ふーん、なら俺と一緒のバカ派って事で問題ないっしょ?」



浩介が頷く。あたしも一応頷いた。



バカか、あたし赤点取ったことないのに……先生とかにバカって思われるんだ。