「そう言えば、遼が寂しがってたよ?」



不意に思い出したように静留姉が言う。


多分ゲームかな?良くやってたし



「ゲームでしょう?」


「当たり。何が面白いのゲームって」



「え~面白いよ!最近あたし、家でRPGにはまってんだよ」



「……兎に角、一度うちに来てね?」



「は~い」



八百屋の準備をしながら静留姉は、溜め息を吐いている。



「あ、男子校?だっけ?」



「え、うん」



「静奈がなんで行く必要あるの?」



確かにあたしは行く必要はない。だけど、男子校でも女子の先生が居るらしい


だから、その先生を抑えるのがあたしの役目らしい。普通に考えても、あたしじゃ無理かもしれない


だけど、お願いされては仕方ない。