「あのさ、いい加減離れてくれない?」



浩介は、拳をぎゅっと握り締めている。


「イ、ヤだよ?(裕斗に似て、俺様っぽいし)」



おしり触りすぎ!?もしかして……



「彼女落としても、良いならきなよ」



浩介を挑発するかのようにチャラチャラ男は言う。



「早くしないと、もっと触っちゃうかもね?お尻」



「っふざけんな!!」


浩介……やっぱりあたしは、浩介一筋だよ!かっこ良すぎる!



「ストップですわよ!?」



久しぶりの遠子だ!


「ちぇ~遠子ちゃんなんで来るかな?」



チャラチャラ男はあたしをすぐに下ろしてくれた。



「……紹介するわね?こちら、今日から女装メイドしてもらう裕よ」



え!?じじじじ女装!?



「「え!?」」



浩介とあたしは、目を丸くした。



「だから、女装メイドの裕よ」



「なんで!?」



「前から働いてくれていたのよ。執事として……でも、静奈のお世話がしたいって言うから仕方なく」



へ!?あたしの世話!?ってか、ここに住むの決定なの!?