あたしは、今ものすごい驚いている。良くマンガやゲームで、門をくぐり抜けるとどこか異次元に通じてるとかと言うあれを体験していたのだから……



こわ……こわこわ怖すぎる！



理由？理由は……目の前に、普通に普通にだよ！？トラやらチーターなど、肉食獣がうろついてるから。



あ！セバスチャンが食べられちゃう！うさぎだから、一応……



｢こ浩介……｣



｢静奈の事は俺が、守ってやるから安心しろな？｣



やっぱり優しい！浩介！



｢単純……｣



｢何か言った？｣



あたしは、浩介の後ろに隠れながら遠子を見る。遠子は、視線を逸らすと、セバスチャンに話し掛けた。



｢セバスチャン、内緒にしときましょ｣



セバスチャンは、深く頷いた。



｢何あれ｣



｢さぁ？｣



｢ガオ～～！！｣



｢ひぇ～～！！｣



思わず浩介の首に捕まる。すると、浩介は青くなっていった。



｢ご、ごめん！｣



｢っ……ゴホ、ゴホ……はぁ、ゼェ……こ、殺すキか……｣