実は寂しがり屋なんだよね。

「波崎ーっ。」

私はその背中に叫んだ。

波崎はくるりと振り返った。

「なにーっ?」

大きい声が返ってきた。

「学校ちゃんと来なよーっ。二学期デビューとかしたら、先生困るって言ってたよーっ。」

「あいよーっ。」

ぶんぶんと音がするかと思うくらい、波崎は手を大きく振った。