雑誌売り場をフラフラ歩いて。

お菓子売り場を見て。

「もう帰る。」

「うん。」

「波崎は?」

波崎の方を見た。

「ゲーセン、行こっかなぁ。家に帰っても誰もいないし。」

「一人で?」

「彼氏連れて。」

嬉しそうに笑うと二人でコンビニを出た。

「じゃ。」

ヒラリと手を振って、波崎はカフェの方へ戻る。

「じゃ。」

私も言った。

波崎の背中はなんだか、いつも見てるより寂しく見えて。