「結城(ユウキ)ーっ?」

近くにある椅子に座って波崎は叫ぶ。

「あいよー。」

金髪でいかにもチャラ男みたいな。

そんな人が出てきた。

「香じゃん、と友達?」

「違うよ。ね、ご飯作ってよ。」

「食いあらしに来たのかよ。」

呆れた顔をしながらも、笑っていた。

「あ。石月志緒っていうの。で、この人が橋本結城(ハシモトユウキ)。」

波崎は両手を私と金髪とを指して言う。

「どうも。」

橋本結城は笑顔で言う。

「どうも。」