一昨日からずっと家に帰っていない。

お父さんも、家に帰っているみたいだけど顔を合わせていない。

「お母さん、私何歳になったと思う?」

私がママ、と呼んでいたのにお母さん、と呼ぶようになったのはいつからだろう?

『それは、志緒ちゃんだけが知っているんじゃない?』

「え?」

『外側だけがどんなに大人でも、中身が子供の人は沢山いるもの。』

クスクスと笑い声が聞こえた。

「そっか…。そうだね。」

単に知らなかっただけなのを、上手くごまかされたような気もしたけれど。

なんか、納得してしまった。