私も泣けばよかった。

「いつまでも、ダラダラ落ち込んでたら。このまま何回も朝日が昇って、沈んで。時間ばっかりが流れていくような気がしたんだ。」

どんなに苦しくても。

どんなに辛くても。

地球が廻る限り、朝日も昇る。

「それで、立ち直った。」

寂しそうな笑顔が消えて得意気な顔になる。

きっと、江鳩くんはこういう笑顔の方が似合うと思った。