「嘘。12月辺りだから。」

舌を出して、言った。

「そっか…。」

「あ、わかった。誕生日でしょ。」

私は頷いた。

「おめでとう。17歳なんだ、俺よりひとつ年上じゃん。」

「中身は15歳なんだけどね。」

言った後はもう遅い。

江鳩くんは意味を考えていた。

「今のなんでも…。」

「志緒ちゃんて、頭悪かったっけ?」

えっ。

悪く無いけど、むしろ良い方だけど。

「うん。そうかも。」

「俺より良いじゃんか。」

笑顔でごまかした。