「何だと思う?」

私は逆に質問してみる。

「夏期講習後半スタート。」

首を横に振る。

「憲法記念日?だっけ。」

「終戦記念日だから。違う。」

「俺の兄貴の命日。」

ギョッと私は江鳩くんを見た。

「…そうなの?」

だったら、微妙な心境なんだけど。